ギャンブラーの誤謬
コイントスで裏表を当てるゲームをして
裏
表
表
表
表
と出た時に次に表が出る確率は
答えは1/2
ここで表が出る確率が1/16になると考えることがギャンブラーの誤謬です。
各回の確率は独立した確率で連続性がない。
確率は高く低くならないしコイントスをして結果を見るまで何が出るかはわからないという事です。
また、シュレディンガーの猫の様にその結果は観測するまでわからない。
観測するまで1:1の割合で二つの事象が起こり得る。
チャートでは各足(時間足)が上下する確率は毎回1/2で上昇、下落は毎回1/2だという事です。乱暴な書き方ですが。。
心理的にブレイクアウトや経済指標などで一方方向に傾きやすい状況にある状態でも逆に行く可能性も検討しておく必要があります。
その上で資金管理をして利益を伸ばしていく事が投資家だと思います。
上昇、下落どちらの可能性も考慮して損切り、利益確定をしていきましょう。
エリオット波動
この理論によると、1つの相場には
「上昇5波動」と
「下降3波動」が存在する。
「上昇5波動」
/\
/\ / \ /\
/\ / \/ \/ \
/ \/ \
「下降3波動」
正常性バイアス
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする事、誰しもがいだく感情であり自分が特別で悪い事が起きるはずはないと思う事。
火事など災害が起きた時に危険な状況に置かれた時、避難しなかったり逆に見に行ったりする時の
[このくらい大丈夫だろう、自分が被害を受けるわけがないと]
心理状態の事を正常性バイアスという。
生活の中で生じる予期せぬ変化や新しい事象に、過剰に反応して疲弊しないために必要なはたらきですが
FXにおいてこの働きは良いものではない。
FXをしていて損切りラインに到達しても損切りできなかったり、ロスカット近くまで来た時にまだ大丈夫だろう、持ち直してくれるだろうと思う時に正常性バイアスが働いている。
その後は正常な判断を失わせ投資ではなくもはや神頼みのギャンブルになってしまう。
上がってくれ、下がってくれ。
そんな事を願ってもチャートはどうしようもない。
ここまできたら損切りライン、利確ラインを再確認して割っているようなら即手仕舞いし、合理的な判断、行動をするべきだ。
常に損切りラインをおくなど対策をしておく必要がある。
認知的不協和
投資をして行くと認知的不協和を感じる事が多々あります。
認知的不協和とは自身の持っている認知1が新しい情報の認知2によって矛盾した状態。
この時どちらかの認知を否定することによって精神の不快感を解消する。
多くの場合新しい認知2を否定する事で解消する事が多い。
例えばダイエット中にお菓子が食べたくなり
食べたいという欲求(認知1)と食べたら太る(認知2)の精神的不快感を解消するためにこのくらいなら大丈夫だろうと食べてしまう。
FXではテクニカルでペナントでビルドアップしてブレイクアウトしたが反発が起こり逆にブレイクした状態で思った方向に行かない状態
また経済指標でいい結果にも関わらず逆方向に行った時など
早めに事実を受け入れ損切りを入れれば認知的不協和を解消でき損失は少なくてすむ。
プロスペクト理論
投資に役立つ心理学としてプロスペクト理論というものがあります。
コインゲームをして表が出れば10万円、裏が出れば-10万円。
もしくはゲームに参加せず5万円もらえる。
どちらか選べる時、堅実なゲームに参加せず5万円もらう方を選ぶ人が多い。
次に10万円の借金がある時に同じく
コインゲームをして表が出れば10万円、裏が出れば-10万円。
もしくはゲームに参加せず5万円もらえる。
この時に借金を取り返そうとゲームに参加する人が多くなる。
という理論です。
詳しくはwikipediaにて分かりやすく解説してくれています。
この理論は投資するにあたって
①自己資金が少なかったり負債がある時
②自己資金に余裕がある時
この投資に対する二者の心理に大きな違いがある事を表します。
資金が少ない時は合理的な判断をすることが難しくなりギャンブルに向かう傾向が多く
資産に余裕がある時ギャンブルではなく投資としてお金を合理的に使える。
この真逆な選択肢一つで資産形成に大きな違いが出てくる。
欲が出れば出るほどギャンブルに走り坂道を転がり落ちていく事になる。
負けが続くとどうしても取り戻したい!という欲求が強くなってレバレッジを増やしたり、ポジションサイズを増やしたりしてギャンブルする傾向にあります。
プロスペクト理論の罠にハマる前にポジションを全て約定して画面から遠ざかり一息おきましょう。
証拠金が少なかったり大きなレバレッジをかける事は合理的な判断をし難くしギャンブルに走りやすくするため証拠金とレバレッジの管理は徹底して検証する事が望ましいでしょう。